大阪駅から夜行に乗るのは久しぶりです。
期待を胸にしまって10番線ホームへ行くとそこには
すでに入線していたきたぐに号がいました。
正直感動です。
583系というこの車両が現役で走っている最後の路線が
大阪~新潟間のきたぐに号となります。簡単にいえば
電車タイプの寝台列車の元祖です。
しかもA寝台車両なんてもうほとんど見かけないのでこれまた
感動です。
A寝台車内の様子です。
真ん中の通路の両側に寝台があります。昔であれば昼は
座席、夜は寝台といったように可変的であったのですが、
現在は寝台で固定の運用みたいです。
このやっつけなような浴衣とスリッパがなんともやるせなさを
感じさせます。
ちなみにこれが隣のB寝台です。これもまたレアな車両で
いまどきない3段寝台となっています。下段、中断、上段の
3段となっている珍しいタイプです。
あと個人的にうれしいのはA寝台の横にある喫煙スペースです。
これまた旧国鉄時代と同じタイプの灰皿がBOX席脇についており
とても懐かしいです。
とまぁ、そんな感じの列車に乗ってすぐに眠れるはずもなく
大阪駅で買ったビールを片手にのんびりと米原ぐらいまで
車窓を楽しみながら起きていました。
そしてふと気がつくと寝ていて、気がついたら目の前は
日本海でした。
写真じゃよくわからないと思いますが、遠くに佐渡が見えます。
朝起きてこんな光景が広がるなんて・・・これが夜行のひとつの
醍醐味ですね。
ただこのきたぐに号も2014年の北陸新幹線の開業によりたぶん
廃止になる可能性が高いので、機会があればまた乗っておきたい
と思うのでした。そうだな、息子と一緒に次は乗りたいところです。